牛肉のネックとは?部位のカロリー&おすすめの食べ方・焼き方・商品をご紹介!

牛肉のネックについての解説

 

ツナガル行政書士
 

牛肉のネックとは?

牛肉のネックの位置

牛ネックと言うと、あまりポピュラーな部位という感じがしませんね。ステーキ店でも焼肉店でもあまり見かけません。

でも、「あまり美味しくないのかな?」なんて思ったら大間違い。牛ネックは知る人ぞ知る、とっても味わい深い部位なのです。低カロリーでコラーゲンも豊富。しかもほかの部位と比べて、比較的低価格で購入できます。

サーロインなどの華々しい部位とは違う、玄人好みの牛肉について詳しく知ってみませんか?

 

部位

牛ネックは、その名「ネック」の通り、牛の首の部分の肉。ネジとも呼ばれます。首の筋肉は頭を支えたり動かしたり、餌を食べたり水を飲んだりする時に使うので、体の中でも運動量の多い部分。よく動かす部位であるほど肉は固くなるので、牛ネックは牛肉全体でみてもとても固い部位です。しかし、よく動かし筋肉の筋が多い部分は、その分コラーゲンが多いもの。とても栄養価が高い部位とも言えます。

 

特徴

先程述べたように、牛ネックには豊富なコラーゲンが含まれています。コラーゲンといえば美容に最適な成分です。肌や髪質の改善を始め、骨粗鬆症や関節炎の緩和にも有効と言われています。また、タンパク質や鉄分、ビタミンB2やB12も豊富に含まれており、体づくりや貧血予防にも最適です。繊維が粗めで、かたさがありますが、強く濃厚な味わいが特徴の牛肉。コンビーフの原料としても使われています。

 

カロリー

牛ネックは牛肉の中でも低カロリーな部位です。では、どれくらい低カロリーなのでしょう。牛ネックは100g当たり180kcal。サーロインの298kcal、カルビの371kcalと比べたら一目瞭然ですね。糖質も低く、脂も少ないのでダイエットには最適。それでいて比較的低価格ということであれば、日常的に美容・ダイエット食として取り入れることができます。

 

ネックの味・食感は?

繊維が多くて固いが、栄養満点で低カロリー、濃い旨味が特徴の牛肉のネック。そんなネックの味や食感を具体的に解説します。そして後半では、牛ネックならではのレシピを紹介。牛ネック調理のポイントを知っていれば、色々な料理に応用が可能です。どれも家庭で作れるので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

 味

牛ネックは肉の良い香りが強く、旨味が口の中で長続きします。深いコクがありますが、脂が少ないので出汁肉として使われることも。ほかの食材と煮込むと牛肉のエキスが深く染み込み、贅沢な味わいが料理全体に広がります。そしてスープに溶け出したコラーゲンを余すこと無く摂取することができます。

 

食感

牛ネックは繊維が多く筋肉質なので、とても固いのが特徴です。焼肉やステーキなどにして食べると、固くて噛み切れず、本体の肉の美味しさを味わいきれません。しかし、長時間煮込むと肉の繊維の中にあるコラーゲンがほぐれて、トロけるようにやわらかくなります。牛すじの次に固いと言われる牛ネックですが、調理法を変えるだけで見違えるようにやわらかくなってしまうなんて、不思議なものですね。

 

牛ネックのおすすめの食べ方

ネックのビーフシチュー

ネックにおすすめの食べ方は前述したとおり、煮込み料理です。ビーフシチューやビーフカレー、牛ネックスープや肉じゃがなどに向いています。普通の鍋なら2時間~3時間煮ると、固い牛ネックがウソのようにやわらかくなり、良い出汁がでます。時間が無い場合は圧力鍋を使うのもおすすめ。30分ほど加圧すればやわらかくなります。またひき肉にして料理するのもおすすめです。

 

牛ネックのおすすめの焼き方

牛ネックのミンチ

牛ネックは普通に焼くと固くて食べにくいので、焼いて食べる場合はハンバーグがおすすめ。普通のミンチでは味わえない、牛ネックならではのさっぱりしたとても深い味を楽しめます。

また、ハンバーグを作るのが面倒な方は、専門の職人が作った生ハンバーグ等を解凍して焼くだけでできる商品もおすすめです。

 

牛ネックのおすすめレシピ

ルーを使った本格ビーフシチュー

ネックの本格ビーフシチュー

今回は簡単にできる、市販のルーを使ったレシピを紹介します。

材料(牛ネック・じゃがいも・人参・玉ねぎ・デミグラスソース・ケチャップ・中濃ソース・塩・こしょう・油orバター)

 

作り方

  1. 牛ネックを冷蔵庫から出し、30分ほど置いて室温に戻します。冷たいまま調理すると肉が固くなってしまいます。
  2. 材料を一口サイズに切ります。
  3. 牛ネックに塩コショウをし、油(コクを出したいならバター)をひいてフライパンで焼きます。いきなり高温で焼かずに低温でじっくりと焼きましょう。肉の色が変わってきたら、次は高温にして少し焦げ目をつけます。
  4. 鍋に炒めた牛ネックを入れ、先程肉を炒めたフライパンに水を入れて、残った脂を水に溶かし、その水を鍋に入れて煮込みましょう。(フライパンに残った旨味を余さず活用してくださいね。)
  5. 牛ネックがほどよくホロホロになるまで煮込みます。普通の鍋の場合は2時間~3時間。圧力鍋なら30分ほど加圧してください。様子を見てまだやわらかくならないようなら、追加で煮込んでください。
  6. 牛ネックが十分にやわらかくなったら、野菜を入れて煮込みましょう。
  7. 野菜に火が通ったら、ビーフシチューのルーを本来より少なめに入れます。
  8. 続いてデミグラスソースとケチャップ、ソースを入れて味を整えます。
  9. 弱火で10分~15分煮込んだら、出来上がりです。

 

 

ちょっと特別な肉じゃが

ネックの肉じゃが

家庭料理の定番料理の肉じゃがが、牛ネックでグレードアップしてしまいます。

 

材料(牛ネック・玉ねぎ・人参・しらたき・じゃがいも・醤油・みりん・砂糖・酒・ほんだし)

 

作り方

  1. 牛ネックを冷蔵庫から出して30分ほど置き、常温に戻します。
  2. 材料を適当な大きさに切ります。
  3. フライパンに油をひき、最初は弱火で焼いて色が変わってきたら少し強火にして焦げ目を付けます。
  4. 焼いた牛ネックを鍋に移し、フライパンに残った脂は水に溶かして鍋に入れます。鍋に水を入れ、やわらかくなるまで煮込みます。目安は2時間ほど。圧力鍋の場合は20分ほど加圧してください。
  5. 牛ネックにしっかり煮込まれやわらかくなったら、野菜としらたき、調味料を入れて煮込みます。
  6. 野菜に火が通って、味が染み込めば出来上がりです。

 

 

ヘルシー!牛ネックハンバーグ

ネックのハンバーグ

赤身の多い牛ネックでつくるハンバーグはさっぱりとしたダイエット向きのハンバーグです。

材料(牛ネック(ミンチ)・玉ねぎ・卵・パン粉・牛乳・ナツメグ・マヨネーズ・塩・こしょう)

 

作り方

  1. 玉ねぎをみじん切りにして、フライパンで炒めます。炒めた玉ねぎはしっかりと冷ましましょう。
  2. パン粉と牛乳を合わせてパン粉をふやかします。
  3. ミンチと炒めた玉ねぎ、パン粉と牛乳を合わせたもの、卵、塩コショウ・マヨネーズ・ナツメグを入れます。(マヨネーズを入れると、ハンバーグがやわらかくジューシーになります。)
  4. よくこねてから成型します。
  5. フライパンで、中火でハンバーグの周りを焼き、色がついたら蓋をして弱火で5分~10分ほど焼いたら出来上がりです。(ハンバーグの大きさで時間は異なります。)
  6. フライパンに残った脂にソースとケチャップを入れ、加熱しながらかき混ぜれば美味しいソースができあがります。

ハンバーグ用の商品一覧はこちら

 

ネックにおすすめの商品

【松阪牛】小間切れ(ご自宅用) 1kg【簡易包装】

松阪牛のネックの小間切れ肉

内容量 小間切れ(主にネック) 1kg
価格 6,200円

ネックの商品でおすすめなのが、主にネックを使用した松阪牛の小間切れ肉1㎏。小間切れ肉なので見た目はあまりよくないためご自宅用です。小間切れ肉とは言え、松阪牛のネックなので味は抜群です。様々な料理にも応用できるため、ぜひワンランク上の肉質で煮込み料理などを楽しんでみましょう。

 

ネックを焼肉で!?

前述の通り、ネックは一般的にかなり硬く、煮込み料理に用いることで本領発揮する部位です。

そんな硬さばかりに目が行きがちなネックですが、ネックはネックでも肩に近い部分であれば、脂肪と赤身が絶妙にミックスされたお肉が取れるのです。その部分であれば、シンプルに焼いていただいても固くなく、おいしく味わうことができます。

スーパーなどでネックを見かけた際に、ひときわ脂肪と赤身のブレンド感が目立つものがあれば、ぜひ手に取ってみてください。ある意味レアなお肉ですよ。

 

まとめ

固いけれど、栄養満点で旨味がいっぱいの牛ネック。うまく調理できれば、高級なサーロイン・ヒレ肉・ロースなどとは違った、ウラ技的な美味しさを楽しめます。「王道ではつまらない。」「ちょっと変わった牛肉の味わい方に挑戦してみたい。」そんな方は、ぜひ牛ネックを通販で購入してみてはいかがでしょうか。